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【解説人語】全国学力調査、CBT化のメリットは?通信環境に課題も

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2024年度の全国学力調査の質問紙調査はCBTで行われた=24年4月18日、東京都内の小学校、代表撮影

 全国学力調査は2027年度に、「紙」からコンピューターを使ったテスト「CBT」(Computer Based Testing)に全面移行する予定だ。25年度は各教科のうち中3理科、26年度は中3英語と、CBT化を段階的に進める。国際的な学力調査などはすでにCBT化されており、コロナ禍のもと児童生徒1人1台の情報端末が配布され、環境が整ったことで踏み切ることにした。

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 CBT化で出題形式は多様になる見通しだ。動画や音声、表計算機能などを用いた、紙よりも多様な問題を出せるようになる。また、これまで翻訳者や代読者などをつけてきた、外国にルーツがある児童生徒や特別な配慮が必要な児童生徒にも、翻訳、文字拡大、ルビ振り機能などの活用で柔軟な配慮が可能になる。入院中や不登校の児童生徒が希望すれば、遠隔で受けることもできるようになる。

テスト問題、一部は非公表に

 経費削減も期待される。今年…

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